はしかと風疹の違いは? 妊活、不妊治療中は予防接種していいの? 影響は?


はしかがかなり流行っているみたいですね。

「あべのハルカス」の販売員が麻しん(はしか)に感染したというニュースも出ていました。
(2019年2月)

大人がかかるとまれに死亡することもある侮れない病気で、妊娠中に感染すると流産や早産、死産の確立が高まるという、なんとも恐ろしい病気です。

似たような病気で風疹というのも、やはり定期的に流行りますよね。

そんな麻しん(はしか)と風疹についてと、不妊治療中の夫婦はどのようなことに気を付けるかをまとめてみました。

はしかと風疹の違い

まずははしか風疹の違いについてです。

似たような名前ですが、全く別の病気です。

ただ、似ている点はあります。

  • はしかも風疹も非常に強い感染力がある
  • 妊娠中の女性が罹ると胎児に影響が出やすい
  • 予防接種を受けることで予防可能

どちらも、一度発症すると免疫ができるため。一生のうちに何度もかかることは基本的には無い病気です。そのため、どちらも適切に予防接種を受けることで高い確率で予防可能です。

 

はしかとは

まず、はしか(麻疹、麻しん)はインフルエンザと同じで、ウィルスで感染する病気です。

しかし、感染力はインフルエンザの比ではなく、なんと10倍以上も感染力が強いのです

免疫を持たない人がウィルスに接するとほぼ100%感染するという感染力の強い病気です。

はしかは、冬の終わりから春にかけて流行ることが多いです。

 

はしかの予防法

はしかは飛沫感染だけでなく空気感染もするため、マスクや手洗いだけで完全に予防することができないそうです。

医療現場とかで使われるマスクなら少しは防げるかもしれません。

こんな強力な感染症ですが、近年患者数は200人以下で推移しています。

これは、国がはしか対策としてワクチンの予防接種をするようにしたからです。

ただし、予防接種のワクチンは2回受ける必要があります。

1回ですと免疫獲得率は93~95%、2回受ければ97~99%と言われているので、ワクチンを何回受けているか確認してみましょう。

予防接種法では2006年4月から生後12~24か月の間に1回目、小学校入学前の一年間の間に2回目を受けることになっているので、該当しない人は要チェックです。

ちなみに、はしかは子供がなる病気というイメージがありますが、毎年患者数の約半数は大人なんですよ。

 

 

はしかに感染すると?

はしかに感染するとまずは10~12日間の潜伏期間があります。

自覚症状は出ずとも、ウィルスを持っているのでこの期間に出歩いて感染が拡大してしまうやっかいなやつですね。

潜伏期間が終わると風邪に似た症状が出ます。
発熱、せき、鼻水・・・

目の充血や口内に白いぶつぶつができたりします。

熱も39度を超える高熱がでるようになると、全身に発疹が出始めます。

ここまでくると、素人でもはしかを疑うんじゃないですかね。

この時は免疫力が非常に低下しており、ほかの感染症や肺炎、中耳炎などの合併症が出ることもあります。合併症の肺炎と脳炎がはしかの死因でもっとも多いそうです。

特に重症化しなければ発症から10日もあれば回復し、発疹は黒ずんだ色素沈着となって徐々に消えていくそうです。

 

妊娠、妊活への影響

ここまででも十分怖いはしかの症状ですが、はしかが怖い病気と言われる理由は次にあります。

妊娠中にはしかに感染すると流産・早産・死産が40%近い確率で起こること。

はしか患者の10万人に1人程度が亜急性硬化性全脳炎を治癒後数年経ってから発症すること。

妊娠中は精神的にも不安定だったりします。

はしかの流行は毎年ニュース等にもなるので、妊婦さんがそのことを知って、しらべてみたらワクチン接種をしていない、とかなったら精神衛生上よくないですよね。

妊娠前に抗体を調べることができるので、病院で調べてもらいましょう。

亜急性硬化性全脳炎(SSPE)は微細な神経症状(知的障害、脱力、歩行異常など)が現れ、数か月から数年で神経症状が悪化し(知能・運動障害、体温の不規則な状況、発汗異常など)、数年から十数年で死に至る病です。

恐ろしい病気ですが、はしかにならなければどうということはありません。

こんな怖い病気ですが、ワクチンを2回していればほぼ100%感染しませんし、毎年の患者数も少ないのでそこまで恐れる病気ではありませんが、免疫を持たない人や海外からの旅行者がウイルスを持ち込んできて感染が広がることがあるのでそこは注意です。

 

風疹とは?

風疹(ふうしん)は、はしかと混同されがちですが、はしかとは違う病気です。

似たような感じを使うのでパッと見る、紛らわしいですよね。それに、風疹は「三日ばしか」なんて呼ばれていたりもします。

風疹ウィルスというウィルスが原因でなります。

はしかが、空気感染、接触感染するのに対し、風疹は飛沫感染のみです。
さらに、風疹のウイルスに感染しても20~40%の人は症状がでないのです。

風疹は冬から初夏にかけて流行ることが多いです。

 

風疹の予防法

風疹は飛沫感染なので、はしかよりは予防がしやすいと思いきや、そうでもないんです。

まず、ウイルス保持者のうち何割かは症状がでないため、自覚症状はまったく無いまま風疹を広めてしまいます。

風疹のウイルスは非常に小さいため、一般的なマスクでは完全に予防するのは難しいです。

やはり効果的な予防法は、はしかと同じく予防接種になります。

予防接種は条件さえ合えば補助もでます。

はしかと同じで一度罹患すると、抗体ができるので、一度感染しているか、しっかりと予防接種をやることで、予防が可能な病気です。

 

風疹に感染すると?

まず耳の後ろや首などのリンパ節が腫れてきます。

その後、淡いピンク色をした発疹が顔や耳の後ろにあらわれ、熱が出てきます。

1,2日後には発疹が全身に広がり、3日程度で自然に消えますが、発疹が出た部分にかゆみがでます。

子供は比較的軽い症状の場合が多いですが、大人は症状が酷くなる傾向が強く、持続期間も長いです。特に発熱と一緒に関節痛が出ることもあり、インフルエンザと間違えやすいです。

はしかと同じで、だいたい10日もすれば症状は無くなります。

 

妊娠、妊活への影響

風疹もはしか同様、胎児への影響が強く出やすい病気です。

妊娠初期の女性が風疹にかかると、お腹の中の赤ちゃんが、難聴、心疾患、白内障、発達障害などになってしまう恐れがあります。

先天性風疹症候群と呼ばれるこれらの症状は妊娠3ヶ月以内の妊婦が感染した場合の方が影響が大きくなる傾向があります。

妊娠する可能性のある女性はもちろん、妊婦さんに病気をうつさないためにも、しっかりとワクチンを接種することが大切です。

 

まとめ 不妊治療中に予防接種は受けられるの?

不妊治療中の夫婦は、妊娠を心待ちにしていると思います。

しかし、妊娠してからはしか風疹に罹ってしまうと問題です。

不妊治療の合間に予防接種を受けるのはちょっと大変かもしれませんが、ワクチンの接種状況を確認して、万全の状態で妊娠できるようにしましょう。

ワクチンの接種状況がわからなくても、多くのレディースクリニックや総合病院ではしかの抗体検査をしてくれます。また、ワクチンの接種も普通の病院で受けることが可能です。

不妊治療中の場合は体外受精などに影響がある場合もありますので、担当のお医者さんと相談してスケジュールを組むといいでしょう。

 

万が一はしかや風疹になってしまった場合は?

万が一罹ってしまったときは、基本的には風邪と同じ処置で問題ないそうですが、早めに医療機関を受診しましょう。

特に、身近に妊婦さんが居る場合は早めの対処が求められます。

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