年齢別、病院別の不妊治療の成功率は? 30代、40代などでは妊娠確率は低くなる?


不妊治療をやっていると成功率って気になりますよね。

確立はあくまで確立とはわかっていても、自分の年齢での成功率や通っている病院の妊娠率、体外受精などの治療内容別の妊娠率など

実際に私が不妊治療を受けていて、気になる確率やデータをまとめてみました。

 

不妊治療にまつわる確率

まずは不妊治療にまつわるいろいろな確立を統計を基に見ていきましょう。

 

不妊治療を受ける人の割合

近年、テレビや雑誌などのメディアでも不妊治療という言葉を聞くことが増えてきました。

芸能人でも不妊治療を受けていることを明かす人や、不妊治療によって子どもを授かったカップルも多くなっている印象を受けます。

実際には、どのくらいの割合の人が不妊治療を受けているのでしょうか?

国立社会保障・人口問題研究所の報告(2015)によると「不妊を心配したことがある・心配している」夫婦は全体の35だそうです。

さらに、「実際に不妊の検査・治療を受けたことがある・受けている」夫婦の割合は全体の18.2、子どものいない夫婦では28.2%だそうです。

年代別でみると・・・

総じて子どもがいない夫婦の方が不妊治療経験者の割合が多いのは予想通りですね。

全体でも見ても、20%近くの夫婦が不妊治療を経験しているので、5~6組の夫婦に1組は不妊治療経験者ということになります。

 

不妊治療を受ける人の割合18.2%は多いのか? 日本と世界の不妊治療の比較

18.2%の人が不妊治療を受けることになるというのは感覚的には多い気がしますが、どうでしょうか?

たしかに、私の周りでも受けている人は多いですし、公言しない人も含めると、意外とかなりの割合なのかな、と思います。ちなみに私は30歳です。

では、今度は世界と日本の不妊治療についてデータから比較していきましょう。

こちらは、世界各国の生殖補助医療の実施件数と出生率をグラフにしたものです。

(出所)Human Reproduction,Vol.31,No.7pp.1588-1609,2016 Advanced Access publication on May 20,2016 doi:10.1093/humrep/dew082 Table Ic Reported data and ICMART estimations(bold)for year 2010.より抜粋

日本は不妊治療の実施件数が25万件近くあり、これは世界でも断トツ1の数です。
2位のアメリカでさえ18万件程度で、人口に対する割合も考慮すると、かなりの割合で不妊治療を行っていることになります。

しかし、1回の採卵当たりの出生率は断トツの最下位です。
日本は、1回の採卵当たりの出生率が6%程度なのに対し、ワースト2位のイタリアでさえ約17%なので、不妊治療による妊娠率は相当低いことがうかがえます。

要するに、日本は不妊治療を受ける人は多いけど、治療が成功する確率は世界で一番低いということです。

 

不妊治療の確立が低いなら、自然妊娠は?

健康な30歳の女性が性交渉を持った場合、一回の周期で妊娠する確率は約20%と言われています。これは、タイミング法などで排卵のタイミングと合わせた場合の数値です。

まず、精子が卵管を通り排卵された卵子と出会うことが必要ですが、これはタイミング法などでかなり確率を上げることができるので、ほぼ100%と想定します。

男女共に健康であれば精子は女性の体内で最長5日くらい生きられるので、排卵日の5日前の性交渉から妊娠に有効と言えるので、多少排卵日とずれても問題ないですし、基礎体温の計測などで、かなり高い精度で排卵日を予測できるからです。

次に受精する確率
これは以外と高くて、7080と言われています。精子の質や卵管が狭い場合などは確率が大きく変わります。

そして、授精した胚が育ち着床する確率20程度と言われています。

着床後に早期流産等をしてしまう可能性もありますが、一応、ここまでの確立をそれぞれ足したものが妊娠の確立と言えるでしょう。

よって、卵子と精子が出会う確率 → 100(タイミング法による)
受精する確率 → 80
着床する確率 → 20

1 × 0.8 × 0.2 = 0.16

だいたい16%が自然妊娠する確率と言えます。
逆に言うと84%が妊娠しない確率になります。

不妊症と判断するには1年間、タイミングをとっても妊娠しないことですので、12回連続で妊娠しない確率は84%の12乗で,約12.34%です。不妊症の確立は約12%

これは全体の平均ですので、年齢によっても違います。
20代では2025%、30代前半では1520%、30代後半では10%、40歳以降は5%以下と言われています。

特に30代後半からは一気に妊娠率が下がるので、将来子どもが欲しいと考える人はしっかりとライフプランの検討をするといいでしょう。

 

妊娠する確率

ここからは妊娠する確率について、様々なデータをまとめてみました。

自分の妊娠率はだいたいどのくらいなのか、一番妊娠確立が高いのは、など気になる情報を見てみてください。

 

年齢別に見る不妊治療による妊娠率

年齢によって自然妊娠する確率が低くなるのはわかりました。

では、不妊治療をしている場合はどうなのでしょうか?

下のグラフは不妊治療による妊娠率と流産率を年齢別にまとめたものです。

日本産婦人科学会ARTデータブック 2015PPTX

やはり、自然妊娠の確立と同じで年齢が高齢になるほどに妊娠率が低下しているのがわかります。
特に、30代後半からは急激に低下しているのがわかります。不妊治療を受ける場合も早く治療を開始することが子宝を授かる確率が上がるので、早めの治療が肝心です。

 

病院、クリニック別の不妊治療成功率

病院によっては不妊治療の成功率を公表している病院もあります。

今回は、そんな中から、2つのクリニックをご紹介。

 

医療法人社団 生新会 木場公園クリニック

体外受精・顕微授精の成績を年代別にまとめてくれています。

データサンプルは20018月から201512月のものみたいです。

  • 30歳未満の着床率     41.5
  • 30歳以上35歳未満の着床率 34.6
  • 35歳以上40歳未満の着床率 23.7
  • 40歳以上41歳以下の着床率 12.4
  • 42歳以上43歳以下の着床率 7.6
  • 44歳以上45歳以下の着床率 3.1
  • 46歳以上の着床率     0.4(分娩率0)

また、凍結融解胚盤胞移植の成績も合わせて公開しており、上記の数字より若干高いみたいです。

詳しくはクリニックのHPをご確認ください。
木場公園クリニック

 

医療法人社団 雙葉会 はなおかIVFクリニック品川

こちらも体外受精の成功率をホームページで公表しています。
データサンプルは2018年の1年間のものです。

  • 29歳以下     50
  • 30歳以上34歳以下 40.3
  • 35歳以上39歳以下 37.8
  • 40歳以上42歳以下 21.4
  • 43歳以上     9.6

初期胚移植や胚盤胞移植での妊娠率も公表しているので、気になる方はクリニックのHPをご確認ください。
はなおかIVFクリニック品川

病院、クリニック別の不妊治療成功率まとめ

ここで紹介したクリニックは2院とも平均よりも高い確率でしたね。

ホームページで妊娠率を公開するということは不妊治療を行っているクリニックにとっては自身の医院の実績を患者に知ってもらえるので、それだけ実績に自信があるということだと思います。

ただ、あくまで確立であって、中には難しい治療が必要な患者は別のクリニックに紹介しているところもあり、そういった病院では治療の成功率は高くなるでしょう。
逆に、高度治療専門医院で、患者のほとんどが自然妊娠の見込みが無いようなクリニックでは自然と全体の妊娠率は低くなってしまいます。
自分の症状での妊娠率を考えるとどのクリニックが妊娠を望めるか、妊娠率以外でも考える必要があります。

 

まとめ

妊娠率や不妊治療の成功率、自分の歳での不妊治療成功率など、気になるデータは多いと思いますが、これらはあくまでも統計で出た数字です。それぞれの事情も違いますし、実年齢よりも卵巣年齢が重要だったりします。

こういった数値に踊らされることなく、あくまで客観的なデータとして参考として確認するといいでしょう。

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