【不妊治療体験記】保育士として働きながらの不妊治療 苦労したことと対策


私は現在、保育士として働きながら不妊治療を行っています。

2019年9月で、治療開始から4年経過。
そんな私から、保育士ならでは治療の悩みやうまく仕事と両立するための工夫をお教えします。

保育士ならでは不妊治療の悩み

保育士はただでさえ職場環境が良くないと言われています。
給料も安く、ほんとになんとかならないかと思うほどです。

さらに不妊治療もやるとなると、その苦労は本当にすごいですよね。

不妊治療だけでも悩みや苦労が絶えませんが、保育士ならではの悩みと合わせてまとめてみます。

 

妊婦希望が必要

保育士には妊娠する自由も無いんです。

年度初めに園長先生に妊娠希望を出さないといけないことになっています。
職場からすると妊娠する可能性がある人が何人いるか把握できるのでしょうが、おかしな制度ですよね。しかも、妊婦希望を出せるのも順番だったりします。

若い人の多い園では順番待ちで望むように妊娠できない場合もあるとか。

不妊治療の場合、当然妊娠希望な訳ですから、妊婦希望を出します。

しかし、すぐに治療がうまくいくとも限らず、何年も妊婦希望を出し続けることも…

そうなると、より若い人が妊婦希望を出せなくなったり、周りにもなかなか子供ができないかわいそうな人と思われることでしょう。

かなりメンタル的に厳しいです。

 

休みの融通が利かない

保育園は働くお母さんの味方ですが、公共サービス的な意味合いが強いです。

税金や補助金で運営しているところがほとんどで、必要最低限の人員で行っています。
早番や遅番などの当番も割り当てがあり、急な休みがとりづらい雰囲気です。

自分がリーダーになっていたり、イベント担当であれば休みは難しいでしょう。

体外受精では2日前に休みが必要になったりと、大変振り回されるものです。
急な休みを受け入れてくれる職場は少ないかもしれませんが、保育士もその一つです。

 

収入が少ない

保育士は給料が安い職業としても有名になってしまいましたよね。

不妊治療はとってもお金がかかる治療です。
また、いつまで続くか、いくらかかるか予測もしづらいです。

収入が少ないのはデメリットでしょう。

東京都では保育士の給与改善のために補助を出したりしていますが、こういった取り組みがもっと行われて待遇改善につながるといいですね。

 

職場に女性が多い

保育士はまだまだ女性が多く、職場にも女性が多いです。

保育士バンク」によれば、2017年の時点で保育士として勤務している男性は1万6480人。
一方で女性は23万6710人。男性保育士が保育士全体に占める割合は約6.5%なんです。

職場に女性が多いというのは、メリットになる部分もありますが、不妊治療にはデメリットが大きいように感じます。

妊婦希望制度などというものがあるのも、女性職場特融ではないでしょうか。

女性ばかりということで、不妊治療に対する理解は得られやすい反面、逆に冷たく当たられることもありました。子供がいない人や結婚していない人もいるので、話づらさもありました。
女性職場特融の影口や噂話も多く、不妊治療中で辛い思いをしている人も多いんではないしょうか。

ただ、不妊治療仲間もいたりして、そういう面ではとても心強かったです。

 

常に子供やお母さんと触れ合う

自分は子供がほしくてもできないのに、職場には子供がたくさんいます。

しかも、その保護者と話す機会も多く、子育ての愚痴を聞いたりすることも。

相手は不妊治療のことは知らないし、こっちは保育士だから当たり前のことなんですが、精神的にはちょっときついですよね。これが嫌で辞めてしまう保育士も多いんです。

 

 

【保育士で不妊治療をする悩みをまとめると】

  • 職場に女性が多く、妊娠も順番制で精神的負担が大きい
  • 担任やリーダーになると休みが取りづらい
  • 収入が少ない
  • 子供や親と触れ合うことが仕事

保育が好きで保育士になったと思いますが、不妊治療をしながらするにはベストではないでしょう。

 

保育士で不妊治療をうまくやっていくには

そんな保育士ですが、それでも不妊治療を行うことは可能ですし、続けている人も大勢います。

どんな工夫をして、保育士の仕事と不妊治療を続けているのか見ていきましょう。

 

周りに治療を打ち明けて協力してもらう

実際に私もやっていましたが、どんな職場でも不妊治療を続けていくには周りの協力が必要です。

まずは、園長先生に面談時にでも話してみましょう。そして、一緒に担任を組んでいる先生、話しやすい先生と、少しづつ広めていくといいかもしれません。

介護や子育てなども周りの職員に理解してもらう必要があるように、不妊治療も一緒で、毎月のように突然休むことがある、と理解してもらいます。

また、上司である園長先生に打ち明けることで、担任決めなどで配慮してもらえるかも。

ただ、治療のことを打ち明けると協力してくれることもありますが、変に気を使われたり、逆に嫌な気持ちになるときもありました。

 

できることは旦那や家族に頼る

職場の人に打ち明けて協力してもらうことが重要なように、家族の協力も不可欠です。

例えば、朝病院に行かなくてはいけない日は遅番に変えてもらったとします。その日は帰りが遅いので、ご飯の支度など家のことは旦那にやってもらうのもいいでしょう。
子育て中の子供がいる場合は、体外受精の採卵、移植の週は実家に子供を預けてしまうのも手です。

仕事、治療の負担が多い分、それ以外のことは家族に頼ってしまいましょう。

採卵や治療は女性が頑張るしかないのが不妊治療です。しかし、採卵後や注射の後に気分が悪い時もあるので、そういったときは無理せず頼るようにしましょう。
無理をしすぎてOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になってしまう女性もいるみたいですよ。

 

人事異動や担当替えをしてもらう

園長先生などに相談して、負担の少ない仕事に変えてもらうという手段もあります。

公務員保育士であれば、保育園勤務では無く、本庁舎勤務にしてもらうこともできるかもしれません。担任から外してもらったり、一時保育の担当にしてもらうこともいかもしれません。

とにかく、治療のせいで突然休む可能性があることや、なるべく早く妊娠したい旨を伝えて、少しでも周りに迷惑をかけないような仕事に変えてもらうことは効果的です。

ただし、どこも人材不足ですし、余分に人を確保している会社はありません。
実際には厳しいかもしれませんが、相談してみる価値はあるでしょう。

 

保育士を辞めてしまうという選択肢も 私も辞めました

保育士に限った話ではないですが、仕事と治療の両立が難しい場合は、一度仕事を辞めてしまうのも一つの選択肢です。

仕事も若いうちからのキャリアがありますが、妊娠も年齢的な制限があったり、若いほうが不妊治療の成功率も高いです。今後のライフプランを考えたときに、年齢を気にするようなら、一度仕事を辞めて治療に専念するのもありかもしれません。

厚生労働省の保育士等における「現状のレポート」によると、保育士の離職率は10.3%で、日本の全企業の近年の離職率15%前後よりも低いです。
そのため、保育士が特段低いわけではないですが、保育士はしっかりと学校を出て、試験を受けて資格を持った人が多いので、少し離職率が高いかもしれません。

そして、実際に私も一度保育園で働くことを辞めています。

ただし、辞めて、治療に専念する予定でしたが、仕事を辞めるとすぐにやることがなくなってしまいます。そうなると、考えるのは治療のことばかり。しかも、結果の出ない治療なので、罪悪感というか、なんかとにかく不健全でした。
また、収入が少なくなるのは不妊治療にはデメリットですね。

そのため、比較的休みが取りやすいだろうと考えすぐに派遣職員で働きました。
ただ、派遣職員とも言えど、いつでもすぐに休めるわけではなく・・・

結局は、数年後に保育士に戻って、不妊治療を続けています。

 

保育士は再就職しやすい

今の時代はどこの保育園も保育士不足です。

そのため、保育士は場所を選ばなければ再就職しやすいです。
保育士不足で休みが取りづらいという状態なんですが、再就職しやすいのはメリットですね。

保育士の再就職の専門サイトもあり、条件はそれぞれですが、すぐに再就職できる状態です。
実際に、40歳オーバーの人でも正規職員として雇われることも多いです。

こういったメリットを活かして、一度仕事を辞めて、治療が終わってから再就職すると割り切ってもいいでしょう。これは、保育士以外の仕事ではできないので、保育士ならではの不妊治療に対する解決策かもしれませんね。

本当は、退職することなく満足な不妊治療ができるのが一番ですが…

 

【保育士で不妊治療を続ける対策をまとめると】

  • 職場で打ち明けて周りの協力を得る
  • 割り切って家族にできることはやってもらう
  • 負担の少ない仕事に配置替えしてもらう
  • 思い切って辞める

治療ばかりに専念するのではなく、今月は治療、来月は仕事のようにある程度バランスよくこなすのも一つの解決策かもしれません。どちらも満足いくまでやれることが一番ですね。

 

まとめ

保育士という仕事は常に子供と触れ合う仕事で、不妊治療中の人にはつらい仕事かもしれません。

しかも、急な休みも取りづらいのも実情です。

退職や休職して治療に専念したり、どちらも中途半端にこなすのも一つの手です。

今後、働きながら不妊治療がしやすい制度が普及するといいと思います。

 

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