2019年10月4日に日本で初の男性不妊がテーマの映画が公開されました。
その名も「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」
作家自身の男性不妊の経験をもとに作成された映画で、2018年の深キョンこと深田恭子さんが主演を務めたドラマ「隣の家族は青く見える」に続き、妊活や不妊治療をテーマにした映像作品
※あらすじなどはありますが、ネタバレは排除しています。
なんと49歳の作家ヒキタクニオさんの体験がモチーフ
もともとは、作家であるヒキタクニオ氏が自身の「妊活」体験を綴ったエッセイが原作です。
49歳の作家ヒキタクニオは、年下の妻サチと2人で仲良く暮らしている。子どもは作らず2人だけで生きていこうと考えていたが、サチの「ヒキタさんの子供に会いたい」という言葉をきっかけに妊活を始めることに。
しかしなかなか結果は出ず、クリニックで検査してみると、不妊の原因がクニオにあることが判明する。
49歳のヒキタは精子の老化現象が起きていたのだ。
2人はショックを受けながらも現実を受け止め、夫婦で力を合わせて全力で妊活に取り組んでいく。
男性不妊に直面しながらも明るく前向きに乗り越えようとするヒキタ夫妻の姿をユーモラスかつ叙情的に描いた作品で、夫婦の在り方やパートナーに出会えたことのありがたさを感じることができます。
キャストをご紹介
男性不妊に挑むヒキタクニオさんを演じるのは松重豊さん
意外にも初主演だそうです。
「孤独のグルメ」、我が家でもよく見ていますよ。
そして、共に治療に臨む2回り年下の妻のサチさんを演じるのは女優の北川景子さん
ヒキタさんの義理の父として伊東四朗さん、医師役として山中崇さん
その他、皆川猿時さん、原田千枝子さん、濱田岳さんなどが出演しています。
主演んお松重さんは、相手役が北川景子さんと聞いて、年齢的・ビジュアル的にとっても不安だったそうですよ。
実際の年齢で24歳差だそうです。
ですが、北川さんのあったかい一言で勇気づけられて演技ができたとか。
詳しいインタビューはこちら
男性不妊について
当ブログでも男性不妊について何度か取り上げています。
詳しくはこちらを読んでいただければと思います。
こちらではヒキタクニオさんのように男性不妊で治療をしていた有名人を紹介させていただいています。
男性不妊の種類
精子が作れない、精子が少ない、精子の質が悪いという造成機能障害
精子があっても通れない、精子通過障害
勃起不全(インポ)などの性機能障害
この辺が主な男性不妊の種類です。
映画「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」では加齢による造成機能障害が原因の男性不妊です。
男性不妊の原因
ホルモン異常や精索静脈瘤などの病的因子が原因のこともあり、治療法もしっかり確率しています。
性機能障害では、精神的な問題であることもあります。
しかし、原因が特定されないことも多く、映画でも原因となっているように加齢も原因の一つです。
男性も女性と一緒で、加齢により精子の数や運動率が低下し妊娠しにくくなるんです。
映画ではクリニックで検査していますが、精子があるかないかだけなら、簡易キットを使って自分で調べることもできます。
最近ではSeem(シーム)というスマホアプリで精子の濃度や運動率がわかるものもあります。
購入すると、スマホに取り付ける顕微鏡が送られてくるので、カメラで精子を撮影して送るだけでアプリで判定してくれるようです。
※2022年Seemはサービス終了になってしまいました。
不妊治療中や妊活中の夫婦はもちろん、一般の人にもおすすめの映画
男性不妊というちょっと暗いテーマの映画で、派手なアクションシーンや謎解きもなく、ちょっと手が出しづらい映画かもしれませんが、実際の男性不妊の治療についてその葛藤や気持ちの変化を映像で見れるので、不妊治療中の夫婦もそうでなくても、一度は見てみるといいかもしれません。
不妊治療は原因が男性側にあっても、女性の負担がとても大きいです。
男性不妊で不妊治療をしていると、原因が自分にあるのに、妻に大きな負担をかけてしまっていることがとても申し訳なく思えてくるんですよね。
女性の不妊では原因がわからないことが多々ありますが、男性の場合は、結構はっきりわかるので…
原因がわかるということは、対処法がはっきりするという点ではいんでしょうが、この人が原因ですって決めつけられるわけで、義理の両親とかとは会いづらくなるかもしれません。
そういった心の葛藤を映画ではうまく表現していますよ。
まとめ
WHOによると不妊の原因の約50%が男性側に原因があるそうです。
ほぼ半分であるにも関わらず、男性不妊についてあまり語られることがないので、こういった映画で男性不妊に対して少しでも多くの人に知ってもらえるのはいいことだと思います。
※参考、引用:映画.com
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