【不妊治療体験記】不妊治療のその後について考えてみた 妊娠を目指す、移住、養子縁 組など


ここまで3年以上の不妊治療を続けてきました。
体外受精も、すでに10回を超えています。

ネットの体験談を読んでも、もっと大変な人もいますが、そろそろ不妊治療の終わりがちらついてくるころ。

不妊治療は終わり時がわからないのが最も辛いと言われるくらい、終わり方が難しいです。
ここでは、そんな不妊治療の終わりその後について考えてみました。

不妊治療の終わりはいつ

不妊治療はその治療の辛さもさることながら、「辞め時がわからなくて辛い」という声が意外と多いです。実際、私たちもいつ辞めるべきか、判断に迷ってしまいます。

終わりの決め方は夫婦それぞれだと思いますが、ある程度目安を決めて話し合っておくといいかもしれません。

例えば・・・

  • 体外受精を10回やったら辞める
  • 総額で300万円つかったら辞める
  • 年齢が40歳になったら辞める
  • 海外に渡航して卵子提供を1回だけやって辞める

などです。

海外では不妊治療の終わりが定められている

日本の医療技術は進んでいるのかもしれませんが、不妊治療に関して言えば実績はかなり低いというデータがあります。

世界各国のART(生殖補助医療)の実施状況をモニタリングしている組織「国際生殖補助医療監視委員会(ICMART)」の報告によると、日本は、1回の採卵あたりの出産率が60ヵ国・地域中で最下位なんです。

こちらのグラフは「日本は妊娠できない不妊治療が世界一多い国」から引用した二つのグラフです。

こちらは、体外受精での出生率です。台湾やアメリカ、イギリスといった不妊治療の進んだ国に比べると出産率は1/3くらいしかありません。エクアドル、チリ、カメルーン、マリ、ドミニカよりも低く、これらの国と比べても半分以下の出産率なんです。

そしてこちらは体外受精の件数。逆に不妊治療(体外受精)を実施している人の数は断トツの1位。

要は不妊治療をする人は多いけど、そのほとんどが妊娠しない国ということですね。

なぜこんな結果になっているかというと治療技術は決して低く無いそうで、不妊治療に対する考え方が影響しているそうです。
日本は、なるべく「自然に近い形で妊娠するのが望ましい」と考える人が多く、妊娠する可能性が低くても自然周期での採卵や薬の使用を控える場合が多いためだそうです。

また、海外では不妊治療の終わり時が決められていることがあります。

医師が治療の際に使用するガイドラインで、3回体外受精をやったら卵子提供に移行する、などど定められており、不妊治療の辞め時についてもある程度の基準があるそうです。

日本だと本人たちの意思で辞め時を決めることがほとんどですが、どちらがほんとうに親切なのか、難しいところですね。

不妊治療を終わらせるメリットとデメリット

メリットはもちろん金銭的・時間的・精神的に楽になることでしょう。

デメリットは妊娠の可能性がほとんどなくなってしまうこと。またそれによる喪失感などの精神的な負担でしょうか。まれに、精神的に楽になって、妊娠する人もいますね。

不妊治療のその後① 妊娠を目指し続ける

不妊治療は一度やめても再開することはできます。

年齢的には徐々に妊娠率は下がりますが、治療技術も進歩していっています。

また、人によりますが、自然妊娠の確立も0ではありません。
不妊治療経験者の話を聞くと、病院からは絶対に妊娠しないと告げられていたカップルが、なんと自然妊娠したという事例も結構あります。

自然妊娠、不妊治療の再開は心のよりどころになるかもしれませんが、あまり希望を抱きすぎるのも注意が必要です。

体外受精を何度かおこなって辞める人がほとんどですが、海外へ渡航して卵子提供を受けるなど、さらなるステップアップもあるので、どうしてもあきらめられない人は検討してもいいかもしれません。

不妊治療のその後② 養子縁組などで子どもを迎える

養子縁組という制度を使って、出産しなくても子どもを迎えることができます。

養親との間に法律上の親子関係が成立しますが、実親との親子関係が解消されるわけではなく、普通養子縁組によって養子となった人は、2組の親を持つことになるのが、普通養子縁組

実親との親子関係を解消され、養親のみが法律上の親となるのが、特別養子縁組

養子にとっては実親との関係も継続でき、財産相続などのメリットもある普通養子縁組が有利なので、普通養子縁組の方がよく使われることが多いです。

養子の年齢も普通養子縁組は養親以下であればいいのに対し、特別養子縁組は6歳以下。

さらに特別養子縁組は実親との関係を断った方がいい理由が必要です。
例えば、虐待や育児放棄などです。

海外では不妊治療でも子供を授からなかった人のさらなるステップアップとしても利用されていますが、日本での実績は増えてはいるもののかなり少ないです。

里親制度

里親制度は虐待や親の離婚などにより家で過ごせない子どもを迎え入れる制度です。

そういった子供を受け入れる施設もありますが、施設よりも家庭的な環境の方が子ども養育に良いということで、進められています。

  • 一定期間限定で受け入れる、養育里親。
  • 季節や週末限定で受け入れる、季節・週末里親。
  • 養子縁組を前提とした、特別養子縁組里親。

の3種類があります。

寄付や地域の子どもを見守る道も

あしなが育英会などの不遇の子どもに対する寄付を実施したり、地域の子どもを見守って過ごすという道もあります。

最近では「子ども食堂」など、子どものためにできる活動も増えており、子どものために何かをしたい、という人は検討してもいいかもしれません。

不妊治療のその後③ 二人で楽しく過ごす

辛い辛い不妊治療を乗り越えた2人です。
夫婦の絆も強くなっていると思います。

2人の趣味や子どもがいないことによる時間的・金銭的メリットを活かして、2人で楽しく過ごすのはありだと思っています。

海外旅行三昧

私たちは旅行が好きで、毎月のようにどこかへ行っています。

今後、子どもができなかった場合は不妊治療分の費用が自由に使えるので、年に3回くらい海外旅行に行くことも可能かもしれません。

子どももいなければ、旅費も安いですし、旅先での自由度も増します。
それこそ、カジノやバーなどでナイトライフを楽しむこともできますし、ジャングルの奥地などアクセスが悪いところも大人二人なら行くことができるでしょう。

こういった経験ができるのは子どもがいない夫婦の特権かもしれません。

移住もあり

自然豊かな環境が好きな私たちは、子どもができなかったら移住してしまうのもありかな、と思っています。

友人でも出産をしている人が増えてきて、子連れで集まることが増えてきたりすると、不妊治療中の夫婦には精神的に辛いですよね。人によっては両親や親族と会うのもプレッシャーになったり。

そんな苦悩から解放されるような、島や田舎に移住してしまうのもありかと思います。

子育て世代が移住する例は多いですが、若者不足の地方では夫婦二人での移住も歓迎されるはず。

仕事の問題さえ解決できるのであれば、夫婦二人で新しい土地で暮らすのも悪くないと思います。

二人で過ごすための貯金額

どんな暮らしをしていくのかによって変わってきますが、大まかな目安を考えてみましょう。

65歳まで働き、退職後に年金を受給、90歳まで生きる想定です。

総務省が実施した「家計調査」によると、高齢無職夫婦(夫65歳以上、妻60歳以上)の支出は毎月26万4707円です。

25年間×12か月×26.5万円=7950万円

夫婦二人で65歳から90歳まで過ごすのに約8000万円あればいいということになります。

次に収入です。

老後の主な収入は年金になります。

厚生労働省の平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況によると男性の平均支給額は16万5668円、女性の平均支給額は10万3026円です。

25年間×12か月×(16.5万円+10万円)=7950万円

あら不思議、まったく同じ金額になりましたね。

今後の年金制度がどうなるかはわかりませんが、今の低い平均で計算しても年金だけで、夫婦二人で老後を過ごすのは十分ということになります。
実際には、病気や介護が必要になるなど、不測の事態があるかもしれませんので、多少の貯蓄は必要でしょうが、子どもがいない夫婦でもとくに大金の貯蓄が必要、ということはなさそうです。

まとめ

不妊治療を辞める時を決めるのは、治療を始める時よりも勇気がいるかもしれません。

子どもをあきらめる辛さはもちろん、不妊が原因で離婚している人たちも多くいて、治療を辞めるのは不安になります。

しかし、不妊治療で妊娠することがゴールではなく、そこがスタートであるということを認識して、治療の辞め時を考える必要があるでしょう。

私たちもいつまで治療を続けるかわかりませんし、その後どうするかも決めていません。
焦らずに夫婦で話し合いながら歩んでいけたらと思います。

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