妊活夫婦の老後資金はいくら必要? 貯金額の目安は? 不妊治療にはいくらかけられる か?


体力も時間もとっても厳しい不妊治療。

しかし、それだけでは無く、金銭的な負担も大きいですよね。
今回は、そんなお金の話を、私たちの体験談を交えながらまとめてみました。

妊活夫婦のための、将来の貯金額は0円?

まずは、将来に必要な貯金額を算出していきましょう。

定年後に必要なお金は夫婦で約8000万円

初めに、定年後の65歳から90歳までの25年間の生活費を計算してみます。

総務省が実施した「家計調査」によると、高齢無職夫婦(夫65歳以上、妻60歳以上)の支出は26万4707円です。これには食費光熱水費はもちろん、娯楽費住居費保険医療費用も含まれています。

少し多めに見て26.5万円で計算してみましょう。

25年間 × 12か月 × 26.5万円 = 7950万円

夫婦二人で65歳から90歳まで過ごすのに約8000万円あればいいということになります。

定年後にもらえる年金は夫婦で約8000万円

次に収入です。老後の主な収入は年金になります。

厚生労働省の平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況によると男性の平均支給額は16万5668円、女性の平均支給額は10万3026円です。

現在の女性の給付世代は専業主婦だった人が多いため、女性の平均はかなり低くなっているので、夫婦二人共働きの家庭であれば、これよりも多いことが予想されますが、将来の社会情勢などを考慮してこの金額のまま計算してみましょう。

25年間で、夫婦でいくらの年金がもらえるのでしょうか。

25年間 × 12か月 × (16.5万円 + 10万円) = 7950万円

あら不思議、65歳から90歳までの生活費とまったく同じ金額、約8000万円になりましたね。

独身女性は貯金が2000万円必要などと投資を進める雑誌には書かれていますが、現在の年金支給額は専業主婦だった女性が平均を引き下げているという事実もあります。今後の年金制度がどうなるかはわかりませんが、今の低い平均で計算しても夫婦二人で老後を過ごすのは十分ということになります。

実際には、病気や介護が必要になるなど、不測の事態があるかもしれませんので、多少の貯蓄は必要でしょうが、子どもがいない夫婦でもとくに大金の貯蓄が必要、ということはなさそうです。

妊活・不妊治療費にかかる費用

次に、実際に妊活・不妊治療にかかる費用を見ていきましょう。
私たちが実際に使ってきた不妊治療の費用を元にしています。

タイミング法から人工授精

保険適用となる診療や検査が中心で、平均月額3万円程度の出費でした。

薬代や卵管造影などの検査費用がやや高めです。
この段階では、治療費よりも時間的な負担のほうが大きかった気がします。

私たちは行いませんでしたが、人工授精へステップアップすると、さらに費用負担が大きくなります。人工授精1回で3万円前後です。

体外授精・顕微授精

人工授精から次のステップアップとして考えられる体外受精顕微授精

こちらは1回での治療費が20万円から50万円と病院によってばらつきがあるものの、一気に費用負担が大きくなります。

私たちは体外受精で1回あたり、20から30万円です。幅があるのは、採卵ができなくて途中で治療がストップしてしまったり、その時によって治療状況や費用が違うからです。

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治療費以外の費用

実は、治療費以外にも結構な金額がかかっています。ここでは代表的なものをまとめてみました。

【交通費】

治療のために通う交通費です。私たちの場合、電車で往復700円くらいです。
採卵などで、夫婦で行くときは車で行く場合もあり、その時は駐車場代を含め1500円くらいかかっています。体外受精まで行う月は、一か月で5000円くらいかかります。

【食事代】

通院する時間によっては、午前中は仕事を休み、外で昼食を食べることがあります。
夫婦で診察に行った帰りは、そのまま外食することも。
必ずかかる費用ではありませんが、月に3000円くらいはかかっているかもしれません。

【サプリ代】

妊活夫婦の多くは生活改善のために何か取り組んでいると思います。
私たちもビタミンEやマカなど、サプリを複数飲んでいました。月々3000円くらいの費用
がかかっています。

【その他費用】

その他、温活用の衣類やルイボスティー、休日の妊活旅行の費用など、さまざまなお金がかかっています。もちろん、妊活や不妊治療のためだけに掛かっている費用ではありませんが、意外とお金を使っているかもしれません。

 

ここまでの話をまとめると、体外受精を行う前と後で大きく費用が変わってきます。

体外受精を始める前であれば、月々4万円くらいの出費
体外受精を始めた後で体外受精を行った月は、25万円くらいの出費でした。

毎月の不妊治療に使える費用の目安は収入の20%

ファイナンシャルプランナーによる「食費や交際費は収入の何パーセントが適正?賢い予算の立て方」によれば、必ずしも生活に必要ではないけれど、お金をかけることによって生活を豊かにしてくれるお楽しみ費(交際費、教育・娯楽費、被服・美容費など)の予算については、収入の2割程度となっています。

一般的な目安として、収入の6割が生活費、2割が貯金、残りの2割が自由にできるお金、とするのがバランスが良いと言われています。

無駄な出費を避けるのは大切ですが、生活を削ってまで不妊治療をするのはちょっと違いますし、貯金ができないのも将来のことを考えるとつらいです。
自由にできるお金である2割を目安に妊活費用とするといいでしょう。

ただし、体外受精の費用がかなり高額になるので、その点には注意が必要です。

不妊治療にはいくらかけられるか?

金銭的に負担の大きい不妊治療。

ある程度の貯蓄が溜まってから、と考える人もいるかもしれませんが、年齢が上がるにつれ妊娠しづらくなるのも事実です。若いうちにどうやって費用をやりくりすればいいんでしょうか。

将来の貯金額の目安と貯めるプロセスを考えておく

まずは、漠然と貯金するのではなく、将来の貯金額を決めましょう。

最初に説明したように、夫婦二人であれば特殊な事情がない限り大金はいりません。

仮に65歳で1000万円の貯金を用意するとして、いつ貯めるかも考えておきましょう。
例えば、まずは200万円貯める。その後は貯めずに、40代から50代前半で残りの800万円を貯める。こうすることで、一応の200万円の貯金をキープしつつ、30代前後のうちは貯金に回す費用を不妊治療に充てられます。

退職金や自宅のローンも考慮して考えるといいでしょう。

補助金、節約術を活用する

不妊治療には補助金の利用ができます。

体外受精や顕微授精には補助金が使えるので、負担が厳しいときはどんどん活用しましょう。補助金を使う年齢制限などもあるので、注意が必要です。

不妊治療への助成金を分かり易く説明 実際にもらってみた【2019年版】

それと、やはり基本は節約になりますが、過度に節約してストレスをため込むのも妊活には大敵。
光熱水費や携帯電話代などの固定費を安くすることから検討しましょう。

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また、資産運用などを活用する方法もありますが、まとまったお金がないと難しいので、余剰金が無い人は厳しいかもしれません。

これらのことをまとめると・・・

妊活費用は体外受精が始まる前の時期は収入の5~10%程度にとどめておき、将来へ向けての貯金と、体外受精に充てるための貯金を少し貯めておくほうがいいでしょう。
体外受精が始まったら、若く妊娠しやすいうちにばんばんやるべきだと思います。ただし、事前の診察で妊娠の可能性が低い周期は思い切って体外受精をやらないのもありかもしれません。

夫婦でしっかりと話し合っておくことが大事

こういったお金の話は夫婦でもなかなかしづらいもの。ましてや、普段の生活を我慢して
不妊治療を行っていてはストレスも大変なものになってしまいます。夫婦で将来のことを
をしっかり話し合い、どういうお金の使い方をするか、考えておくことが大切です。

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