川崎市は神奈川県第二の都市ですが、東京へのアクセスも良く、人口150万人の大都市です。
最近では、サッカーJリーグの川崎フロンターレが有名でしょうか。
そんな川崎市で不妊治療ができる病院をまとめました。


川崎市で特定不妊治療費助成金を受けるには
政令指定都市で不妊治療の助成金を受ける場合は、その手続きは都道府県ではなくて、政令指定都市にすることになります。
川崎市の助成金を受けるためには、夫婦いずれかが川崎市内に住所があることが条件
ちなみに、川崎市内に住んでいる方が川崎市外の指定医療機関で治療を受ける場合も、市内の指定医療機関と見なすことができるので、助成金を受けることができます。
2022年より不妊治療が保険適用となりました。
不妊治療費用比較の条件
比較するにあたって、条件を統一しました。
- 不妊治療の助成金が受けられる特定不妊治療助成事業指定医療機関であること
- 費用については、初診の顕微授精(ICSI)の費用を比較対象とした
- 胚盤胞や凍結胚の移植ではなく、初期胚移植の費用を比較対象とした
- 初回診察、採卵1個の場合で計算した
以上の条件で、金額を算出し、不妊治療の治療費を比較しました。
普通の体外受精(IVF)の場合は5万円くらい安くなると思ってもらえれば問題ないと思います。
ちなみに、川崎市の指定医療機関は全部で4つです。
意外と少ないですね。近隣の横浜市や東京都内へ行く人が多いのかもしれません。
※2022年4月から不妊治療の保険適用が始まり特定不妊治療助成事業はなくなりましたが、病院比較の条件として旧助成事業の指定医療機関であったことを条件としています。
神奈川県川崎市で一番不妊治療が安い病院は?
安ければいいというものではないですし、条件も違いますが、川崎市内4つの不妊治療クリニックの治療費を比較してみました。
聖マリアンナ医科大学病院
川崎市宮前区菅生2-16-1
044-977-8111
聖マリアンナ医科大学病院は、アクセスはあまりよくありませんが、病床数1000を超える大病院です。
不妊治療に関しても、院内の生殖医療センターで取り扱っており、治療初期の相談や高度な手術まで取り扱いがあります。
体外受精説明会も行っており、一か月に1回、土曜日の午前中に行っていますが、説明会参加でも有料になっている点に注意しましょう。
早期卵巣不全(POI)や更年期外来、男性不妊なども当然取り扱っています。
各種不妊治療の費用も公開されていて、体外受精は1回330,000です。
ノア・ウィメンズクリニック
川崎市中原区小杉町1-510-1
044-739-4122
東急東横線新丸子駅、JR南武線武蔵小杉駅から徒歩5分の好立地にあるノア・ウィメンズクリニック
完全予約制のクリニックで、一人ひとり丁寧な診察を心がけています。体外受精や顕微授精などの高度生殖医療専門クリニックで、近隣の大学病院との連携もあります。
診療時間は10時から19時で、土曜日もやっているので仕事をしながらでも不妊治療を受けやすいクリニックでしょう。
体外受精の費用は286,000円ですが、2回目、3回目以降になると割引が適用されます。
HPに各種治療や検査の費用も公開されていて、親切ですね。
さらに妊娠実績も公開しており、34歳以下では55.6%、45歳以上でも7.1%の実績があります。
自宅で採精した精子を安全に運ぶために「SEED POD」という容器を使っています。うちも使ったことがありますが、プラスチックの容器では無く、金属のしっかりとした容器です。
別のクリニックでの実験では、この容器を使用しない場合は精子の残存率が30分後に23%まで低下したのに対し、「SEED POD]を使用した場合は97%の残存率だったそうです。
精子は寒さにも暑さにも弱いので、こういった容器はありがたいですね。
新百合ヶ丘総合病院
川崎市麻生区古沢都古255
044-322-9991
小田急線新百合ヶ丘駅より徒歩13分の総合病院です。
平成24年開設の新しい病院で、建物もとてもきれいです。
産婦人科にリプロダクションセンターがあり、不妊治療を専門に扱っています。
総合病院ですが、かなり不妊治療に力をいれており、総合病院ならではのメリットもあります。
特に、不妊関係の手術を院内でできることや、他科との連携、救急外来にも対応しているところは大きなメリットでしょう。
不妊の原因になりうる、甲状腺や耐糖能異常などは内科の診療科目ですし、検査後に異常が出ても救急外来を受けられるのは安心ですよね。
治療についても、いきりない高度な医療に進むのではなく、タイミング法で自然に近い妊娠を目指す方針です。
治療技術も当然高く、紡錘体可視化(ICSI)による核を傷つけない顕微授精や、着床を助けるヒアルロン酸を含む培養液を使用するなど、妊娠するための工夫がされています。
それから、珍しく体外受精の限界についても公表しており、新鮮杯移植不成功でその後3回以上採卵を続けても胚盤胞に発達しない場合や肺移植を5回以上行っても妊娠に至らない場合は、妊娠の可能性が低いとしており、難しい不妊治療の辞め時についても考えてくれています。
いつまで続ければいいかわからない不妊治療の辞め時を提案してくれる、というのは信頼できるクリニックではないでしょうか。
ただ、体外受精の費用は不明でした。
南生田レディースクリニック
川崎市多摩区南生田7-20-21
044-930-3223
南生田レディースクリニックは小田急線生田駅から徒歩13分です。
火曜日と木曜日は19時まで、土曜日も午前中は診療しています。
婦人科全般を取り扱っており、地域のかかりつけ医として不妊治療以外でも通っていける病院
不妊治療についても、体外受精まで受診することが可能です。
体外受精の費用は誘発方法などによっても異なりますが、280,000円です。
川崎市で最も安く不妊治療ができる病院は「南生田レディースクリニック」
僅差ではありますが、「南生田レディースクリニック」が最も体外受精費用が安かったです。
ただ、総合病院であるメリットを考えると新百合ヶ丘総合病院の方がおすすめと言えるかもしれません。
川崎市で一番不妊治療が安い病院を調べてみて
川崎市内の病院は意外とアクセスが悪く、「ノア・ウィメンズクリニック」が唯一武蔵小杉駅から歩ける範囲にあるくらいでした。
不妊治療は何度も通う必要がある治療なので、通いやすさは重要です。
「新百合ヶ丘総合病院」は不妊治療の辞め時を提案してくれる珍しい病院でした。
まとめ
川崎市は住民の多さや街の大きさに比べると不妊治療ができる病院は少なく、選択肢は少ないでしょう。中心駅である川崎駅付近にも対象クリニックはありません。
新宿区や品川区、横浜市の病院も選択肢に含めて検討したほうがいいかもしれませんね。
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