不妊治療中の夫婦が児童相談所に養子の申し込みに行ってきた

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年末くらいから何度か電話して連絡していたのですが、コロナによる緊急事態宣言などで中々できなかった児童相談所への養子縁組の申し込みに行ってきました。

児童相談所に養子縁組の申し込み

不妊治療はまだ続けるつもりですが、このまま治療が上手くいくかもわからないので、養子縁組を目指して並行して行動することにしました。

養子縁組については、様々な方法がありますが、まずは児童相談所で縁が無いか探してみるつもりです。

養子縁組についての詳しい説明は以前の「里親セミナー」に参加した時の記事を見てみてください。

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児童相談所で養子をもらうまでの手順

養子縁組や里親は子供のための制度です、しっかりと制度の趣旨を理解していることが求められます。

また、子どもを養育することが可能なのかどうか、児童相談所に判断してもらいます。

そのため、次のようなステップがあります。

  1. 申し込み
  2. 認定前研修
  3. 申請
  4. 仮定調査
  5. 審議会による審議
  6. 認定・登録

今回、私たちが行ったのは『1』の申し込みです。

申し込み時に行ったこと

申し込みと書いていますが、実際には1時間くらい時間がかかりました。
また、事前に電話で予約をする必要があり、その時に必要な書類も言われます。

必要となるのは、夫婦の源泉徴収票と家の間取りがわかる資料

申し込み時には無くてもいいのですが、あると話が早いということで、準備しました。

予約した時間に伺うと、まずは個室に通されて申込書を書かされます。

夫婦の年収や家が持ち家か賃貸か、養子や養育など何を希望するのか、などのチェック項目以外にも簡単に動機なども書かされます。

嘘をついてもしょうがないですし、最終的にはバレるので、ここは正直に書きましょう。

その後は養子や里親制度に関するDVDを見て、改めて児童福祉司の方から説明を受けます。

説明会に比べるとアットホームな雰囲気で進むので、質問もしやすいです。

これで、申し込みは完了になります。

申し込みで初めて知ったこと

申し込みの時は対面で説明を受けるので、かなり詳しく聞くことができました。

初めて知ったことなども多く、少しまとめておきます。

制度について

現在は様々な理由で養育を必要としている子供が受けられる社会的養護は、、ほとんどが児童養護施設や乳児院だそうです。

こういった施設はセーフティネットとして必要ではありますが、家庭で学べることを学ぶことが難しく、国や都道府県は過程で養育できる里親を増やしたいそうです。

そのため、里親の申し込みに行くことは結構歓迎されます

養子、里親の認定を受けるまで

里親として認定・登録されるまでには家庭調査がありますが、その前に認定前研修が必要になります。

しかも、二日間の座学の研修と実際に施設で子育てを体験する実技研修があります。

どちらも土日の講座は人気ですぐに埋まってしまい、平日に休みを取って行く必要がありそうです。

ただ、実技研修は保育士は免除になるそうで、うちの場合は旦那が一人で行くことになります。

それから登録後

実際に子供を引き受けるとなった場合に、事前に交流を行います。

その時にはまだ里親として正式に委託を受けている訳ではなく、交流は乳児院などに泊まり込みで行います。

しかも期間は1か月

私たち夫婦は共働きなので、その時に仕事をどうするか考える必要があります。
正式な委託前なので育休なども使えない可能性が高いです。

夫婦で協力して、うまく休んで対応する必要がありあそうです。

手続きについて

手続き的な話では、申し込み時に主たる養育者を決めないといけないと言われました。

これは、夫婦のどちらがメインになるかという話ですが、制度上、主たる養育者は面談時にいないといけない、とかそういった仕組みになっているので、決めるそうです。

実際の子育てはどちらがメインでもいいですし、協力してやっていけばいいと思います。

うちの場合は、保育士資格も持っている妻を主たる養育者としました。

それから、里親や養子など、何を希望するのかも重要なようです。

希望する制度によって、受ける必要がある研修が違うそうで、養子で申し込み登録までされたけれど、養子に縁が無く里親としても登録したい、となったらまた里親の研修を受けて、認定されないと登録できないそうです。

ただ、最初から複数の制度利用を希望することもできるそうで、私たちは養子も里親も希望することにしました。

コロナの影響

コロナの影響ももちろんあります。

まず、申し込みの予約が中々取れませんでした。

緊急事態宣言中は予約を受けていないそうで、宣言の合間を縫って予約する必要があります。

それから、申し込みから認定・登録までの期間

いままでは半年程度だったのですが、今は1年以上かかる場合が多いそうです。

研修なども緊急事態宣言が出ると中止になったりしているそうですし、宣言中でなくても人数を減らして行っている影響のようです。

養子・里親を引き受けてから

実際に子供を委託されてからのことでも新しい発見がありました。

まず、養子縁組のための家庭裁判所での手続きですが、制度が変わり、家庭裁判所での手続き時点で実親がやっぱり子供を育てたいと言うことが無いようになったそうです。

今までは、養子縁組を目指して子供を育てていたにも関わらず、その後の家庭裁判所での手続き時に実親が親権を主張してきて子供が実親の元へ戻ってしまうということが稀にあったのですが、今はそうならないよう委託時に手続きを固めてしまうそうです。

小さいうちから1年近く育てて、その後子供が離れてしまうのは里親側にとっては辛いですからね。

それから養子縁組でない里親の場合

どんなに長くても預かれる子供の年齢は、制度上18歳までなんですが、18歳と言えばまだ高校生ですよね。
この期間を20歳まで延長できるようになっているそうです。

それから、15歳を超えると本人の意思で養子縁組にもできること。

悲しい話ですが、里親に預けた実親がそのままいなくなってしまったりする事例もあるらしく、子どもと里親で双方が望めば、そのまま養子縁組に移行できるようです。

詳しくは東京都福祉保健局のHPをご覧ください。

まとめ

今回、初めて児童相談所というところに行きました。

児童相談所には虐待などを受けている子供を保護する役目もあり、ちょっと近づきがたい雰囲気がありますが、里親制度の担当者は話しやすかったですし、施設の奥まで入ることもないので、特に困るようなこともありませんでした。

今までのネットの情報やセミナーでは聞けなかった話も聞けたし、実際に自分たちの地域に何人の里親さんが登録しているか、などの話も聞けて非常に良かったです。

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