冬になるとチョコレートって食べたくなりませんか?
私も、寒い季節はチョコレート大好きです。
まぁ、冬以外でもチョコ食べてますが・・・
そんなチョコについて、「チョコを食べると妊娠しにくくなる」と言う噂を聞いたので調べてみました。
チョコレートに含まれる成分
チョコレートで不妊になるのか、と言うことで、まずはチョコレートに含まれている成分を見てみましょう。
チョコレートにはポリフェノールが豊富
日本チョコレート・カカオ協会のホームページによれば、チョコに含まれている成分の代表的なものは、タンパク質、脂質、糖質、食物繊維、ミネラル類、カカオポリフェノール、テオブロミン、各種ミネラルのようです。
ポリフェノールは赤ワインなどに含まれていることで有名ですね。
抗がん作用や抗酸化作用があり、妊活にも良さそうです。
では、なぜチョコレートで妊娠する確率が下がるのでしょうか?
砂糖に注意
チョコレートと言ってもカカオ90などのように濃いものでない場合は当然注意が必要です。
なぜなら砂糖が入っているから
砂糖を摂りすぎると冷えや血流の悪化につながり妊娠率が低下するのは言うまでもありませんね。
チョコレートに含まれる銅に注目
先ほどのチョコレートの含有成分で各種ミネラルに注目してみましょう。
チョコに含まれる各種ミネラルの内訳は、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、ナトリウム、鉄、亜鉛、銅、となっています。
ミネラルの内、生命維持に欠かせない13種類を必須ミネラルと言いますが、これらはすべて必須ミネラルです。
もちろん、銅も必須ミネラル
銅が含まれる食材は他に、牡蠣などの貝類、レバー、木の実、、ココアなどだそうです。
チョコレートの銅で妊娠率が低下する
チョコレートに銅が含まれていることはわかりましたが、なぜ銅で妊娠率が低下するのでしょうか?
銅は亜鉛と拮抗する
チョコレートに含まれる銅と妊活には必須の栄養素である亜鉛は拮抗する性質があります。
亜鉛と銅は体内への吸収経路が同じで、お互いに効果を打ち消し合う性質なんです。
つまり、亜鉛が体内に多くある状態では銅の吸収が抑制され、逆に銅が体内に多くある状態では亜鉛の吸収が抑制されてしまうんです。
銅の摂りすぎで亜鉛不足に
銅と亜鉛は拮抗するため、銅を大量に摂取した状態を続けると亜鉛が体内に吸収されません。
亜鉛は味覚などの機能を整えるほか、性腺機能を正常に保つ働きがあります。
そのため、亜鉛不足になると女性は妊娠しにくく、男性では性機能不全になってしまうんです。
また、DNAの合成がうまくできなくなるため卵子や精子の質の低下にもつながります。
これが、チョコレートを食べると妊娠しにくくなる、という噂の正体です。
亜鉛不足を解消しよう
実はチョコレートには銅だけでなく亜鉛も含まれています。
ですが、チョコの食べ過ぎでは銅過剰、亜鉛不足になりやすいです。
銅は比較的多くの食材に含まれており、日本人の生活では不足することはほとんどないそうです。
逆に、亜鉛は貝類や藻類などに含まれていますが、現代人は不足しがちなミネラルです。
その上、亜鉛と銅のバランスは亜鉛が多い方が良いとされています。
アンチエイジングのクリニックなどでは亜鉛と銅の比率は10:1と言っているところもあるほどです。
ただでさえ銅が過剰になりやすいのに、チョコレートをバクバク食べていると亜鉛不足、つまり妊娠しにくくなってしまうんですね。
まとめ
チョコを食べると妊娠しにくくなる、というのは一理あるように思います。
ただ、チョコレートにもカカオポリフェノールの抗酸化作用やリラックス効果、脳内の神経伝達物質である「セロトニン」の分泌を助けるといった良い効果もあります。
セロトニンは不足すると心身不安定になり排卵や妊娠にも悪影響があるので、これは非常に重要です。
亜鉛と銅ではありませんが、何事もバランスなので食べ過ぎないようにしながらチョコレートを楽しむといいでしょう。
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