子宮内は無菌じゃなかった? 子宮内フローラを整えて妊娠しやすい身体に

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子宮内は無菌じゃなかった?

子宮内フローラを整えて妊娠しやすい身体に

腸内フローラって聞いた事ありますか?

乳酸菌飲料のCMなどでおなじみの単語ですね。
こちらのヤクルト中央研究所のHPにも腸内フローラについて詳しく書かれています。

ヤクルト中央研究所HP

今日はそんな腸内フローラのお話、では無く、子宮内フローラのお話です。

子宮内フローラとは?

腸内フローラを整えると身体に良いのと同じように子宮内フローラを整えると妊娠しやすい身体づくりにつながります。

そんな子宮内フローラってなんなんでしょうか

フローラとは?

腸内フローラもそうですが、「フローラ(Flora)」と言う単語は分類学の用語で植物群集のことです。つまりお花畑です。

顕微鏡で腸内を覗くとまるでお花畑のように様々な菌が生存していることから名づけられました。

腸内にはおよそ100兆個の細菌が存在しており、その種類は一人あたり数百種、しかもその構成は食習慣や年齢などによって一人ひとり異なっているそうです。


腸内フローライメージ(http://www.passeportsante.net/より引用)

まさにお花畑のようですね。

子宮内フローラが発見されたのは2015年

元々は腸内の細菌から来た言葉なので、腸内フローラという言葉がメジャーでした。

ただ、最近は子宮内にもこのフローラが存在することがわかりました。

なんと2015年、米国ラトガース大学の研究で今まで無菌だと考えられていた子宮内にラクトバチルス属という乳酸菌が存在することがわかったのです。

しかもこの乳酸菌は子宮の状態を良くし、悪い菌から守ってくれるんです。

子宮内フローラと妊娠の関係

子宮内フローラ妊娠にはどういった関係があるのでしょうか?

子宮内フローラを整えると妊娠しやすくなる

体内に菌がいる、と聞くと嫌な気もしますが、腸内フローラには100兆個の菌が存在しています。
大切なのはそのバランスなんです。

腸内フローラでは身体に良い働きをする善玉菌、身体に悪い働きをする悪玉菌、善玉になったり悪玉になったりする日和見菌の三種類がいると言われています。

そのため、悪玉菌が増えると、病原菌による病気になったり、免疫が弱ったり、肌荒れや発がん性物質の生産などに繋がるんです。

同じように子宮内フローラにも善玉菌(ラクトバチルス属)や悪玉菌が存在しており、バランスがとても大事だということがわかりました。

子宮内フローラが発見された翌年の2016年に行われた米国スタンフォード大学の研究では、妊娠したグループと妊娠しなかったグループの善玉菌の量を調べたところ、「妊娠しなかったグループには善玉菌が少ない傾向にある」という結果になったそうです。

さらに、子宮内の乳酸菌が少ない人ほど流産のリスクが高いことも判明しています。

悪玉菌が多い(善玉菌が少ない)と子宮内の受精胚を異物として攻撃してしまうそうです。
そのため不育症や流産を繰り返す人は子宮内フローラが良くないことがあります。

つまり、子宮内フローラの状態が悪い人ほど妊娠しにくいということですね。

ラクトバチルス菌(乳酸菌)の効果

子宮内フローラを整える効果は妊娠以外にもあります。

例えば、善玉菌(ラクトバチルス菌)は細菌性腟症、酵母感染症、性感染症および尿路感染症の原因となる病原体の繁殖を予防していると考えられています。

もし、これらの病原体が膣内で繁殖し、雑菌が子宮けい管を通過して子宮に到達すると、不妊の原因となる子宮内膜炎、卵管炎、骨髄腹膜炎が起きる可能性があります。
妊活中の人は絶対に不妊にはなりたくないですよね。

更に妊娠している状態ではリスクはあがります。

細菌性腟症の妊婦では、自然流産のリスクが9.91倍、早産のリスクが2.19倍になるそうです。

他にも、子宮体癌や子宮内膜症と関わる菌も発見されており、子宮内の菌環境と女性の健康が密接にかかわっている可能性が次々と報告されています。

子宮内フローラ自体が2015年と最近見つかったばかりなので、研究途中ではありますが、環境を整える方がいいのは間違いなさそうですね。

子宮内フローラを整えるには

では、子宮内フローラを整えるにはどうすればいいのでしょうか?

まず、疲れやストレスは大敵です。

疲れやストレスが生じると体内の乳酸菌が減少し、悪玉菌が勢力を拡大してきます。

子宮内で悪玉菌が増えると膣炎が生じたり、おりものの異常が出たりすることがあるので、一つの目安になるかもしれません。

他にも日常生活では食事が大切です。

飲酒や喫煙が良くないのは当然ですが、抗菌加工されたお惣菜や食材は体内の善玉菌にも影響していると言われています。

逆に、ヨーグルトやチーズ、キムチや味噌などの発酵食品は善玉菌を増やす働きがあるので効果的です。

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次に、体内の乳酸菌(ラクトバチルス菌)を増やすことが有効です。

子宮内に直接乳酸菌を届けるのは難しいですが、腸内や膣内であれば比較的容易です。
腸内、膣内にラクトバチルス菌が多いと、子宮の中にもこの菌が入りやすくなるので、効果的なんですよ。

サプリメントなどの内服薬のほか、タンポンで直接膣内へ乳酸菌を届けたり、乳酸菌入り膣剤などもあります。

それから悪玉菌を抗生物質で撃退するという方法もあるようです。

アマゾンでは海外直輸入のラクトバチルス菌サプリが購入できます。
やや高くはなりますが、探せば日本製の商品も多数ありますよ。

子宮内フローラを調べる

最後に子宮内フローラを調べる方法を見て行きましょう。

子宮内フローラを調べる方法は大きく分けて2つの検査方法があります。

ALICE法(アリス法)慢性子宮内膜炎検査

アリス法は慢性子宮内膜炎の原因となる最近を調べる検査です。

子宮内膜が厚くなる高温期(D15~25)に、子宮内膜の一部を採取し、検査を行います。
3分程度で終わる簡単な検査ですが、子宮内に細い管を挿入するので少しの痛みや出血があることがあるそうです。

アリス法でわかる慢性子宮内膜炎は不妊患者の約30%、着床障害の患者の約66%が罹患していると言われる、不妊症、不育症の原因の1つです。

この菌が多かった場合は、慢性子宮内膜炎の可能性があるため、抗菌薬を処方し、治療を進めて行きます。

EMMA法(エマ法)子宮内膜マイクロバイオーム検査

エマ法は子宮内の細菌の種類と菌量を測定する検査です。

検査の方法はアリス法と同じです。

細菌の種類や量がわかるので子宮内フローラ全体のバランスや善玉菌(乳酸菌)の割合などもわかります。

もしも、乳酸菌が少なかった場合には子宮内フローラを整えるための食事療法やサプリなどを利用して行くことになります。

まとめ

腸内フローラという言葉は結構馴染み深いかもしれませんが、子宮内フローラは意外と聞いた事が無い人もいるかもしれません。

子宮内にも乳酸菌が存在していて、妊娠する手助けをしているんですね。

これを機に子宮内フローラを調べてみて、バランスを整えてみると妊活にも効果的かもしれません。

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