前回の移植では受精卵を2つも移植したのに着床せず、一緒に解凍した凍結胚2つも胚盤胞になることなく成長が止まってしまいました。
13回も体外受精(移植に挑戦)をして、一度も胚盤胞にならない絶望的な状況ですが・・・
とりあえず、立川ARTに転院してからまだ一度目なのでもう一度挑戦してみることにしました。
色々な治療法を試す
以前の武蔵境いわもと婦人科クリニックで12回、立川ARTレディースクリニックに転院してから1回と、ここまで数多くの体外受精をしてきました。
その中には、自然採卵や低刺激法、高刺激法、二段階移植、凍結胚移植、顕微授精、アシストハッチ法など色々な治療があります。
検査をしても、はっきりとした不妊の原因がわからないため、とにかく色々試している状況です。
以前の病院では手詰まり感があり、転院したのですが、やはり医師が変わるとみるところも変わるようで、なるほどと思わせるような治療方針も出てきます。
例えば、アレルギー体質の人では着床を妨げてしまう(体が異物と認識してアレルギー反応を起こす?)ことがあるらしく、アレルギー体質の私のために、その対策のための薬を処方してくれました。
そんなことは考えもしなかったので、やはり病院が変わると違う治療アイデアが出てくるなと思いました。
着床しかけたかどうかを判断するHCGなども以前の病院では調べていなかったので、何かわかることもあるかもしれません。
14回目の胚移植へ向けた採卵で大量出血
そんなこんなで、精神的にも辛い状況ですが、転院先での治療をもう少し続けようとは思います。
今度は14回目の体外受精(胚移植)へ向けて、採卵して受精卵を凍結していきます。
採卵の回数としてはもう16回目になります。
卵胞はまさかの1個 費用対効果は最悪
事前の診察では卵胞はまさかの1個
一回の採卵に係る費用は15万円程度ですので、かなりコスパが悪いです。
とはいえ、低AMHなので1個でも取れればいい方なのかも・・・
いつもならエコーで診察したときに小さな影(育つ前の卵胞?)とかが見えるんですけど、それもまったくなく、ほんとに1個しか取れないかも・・・
どうするか迷いましたが、来月以降は仕事も忙しくなりそうだったので、ここで採卵に挑戦することに決定
量より質だと信じて、自己注射の日々が始まります。
徐々に増える卵胞たち
採卵2日前の検診ではかなり念入りに診察しました。
すると・・・
ちょっと小さいですが、なんともう一個卵胞を発見
16㎜と5㎜とかなので、二つ取れるかはわかりませんし、相変わらず大きさにばらつきがありますが、5㎜の方にターゲットを絞って、採卵日を決定
せめて2個取れるといいなぁ。
排卵してしまったか?
卵胞が育ってくると子宮の痛みが出てきます。
そして、採卵前日にはその痛みが引きました。
おりもののようなものも出てきて、なんだか排卵してしまったような感じ
5㎜の方に照準を合わせて準備していたので、16㎜の方はかなり大きく育っているはずです。
そっちが排卵して出てしまったのかな?
とにかく、せめて一つでも採卵したいです。
大量出血の採卵と増える卵胞
すでに排卵してしまった気がしてなりませんが、とりあえず病院へ行き採卵
ベットに横になり静脈内鎮静法の麻酔を打たれます。
麻酔は痛いですが、すぐに意識が無くなります。
ですが、麻酔で意識が無いのですが、採卵途中で痛みで覚醒
混濁する意識のなか、痛みで暴れて涙がでます。
後で聞いた話ですが、採卵時にかなり出血してしまったそうです。
危険な状況だったらしく、後日点滴まで行いました。
意識は混濁していてはっきり覚えていませんが、恐怖です。
怖い・・・
ですが、なんとか採卵は無事に成功
そして、なんとなんと4つも採卵できました。
いったいどこにいたのか・・・16㎜だった方の卵胞も排卵していなかったんですかね?
顕微授精と受精確認
後日、大量出血の経過確認と受精確認に行きました。
精子所見が悪く、運動率が基準値50%以上に対し48.7%と少し低いです。
そのため、今回も顕微授精
以前の武蔵境いわもと婦人科クリニックではふりかけ方式の体外受精だったのですが、立川ARTに転院してからは顕微授精です。
精液検査の結果もあまり良くなかったと言われましたしね。
顕微授精の結果
顕微授精のため、受精しないというのは基本的にありません。
全ての卵子に精子を直接入れるので、一旦は受精したことになります。
ですが、その後しっかりと受精できて分割が進むかはわかりません。
今回は、採卵した4個のうち、1つは未成熟胚で使えず、残る3つに顕微授精を行い、2つが受精し、その状態で凍結しました。
低AMHでも凍結胚が2つ採れるなら上出来だと思います。
カルシウムイオノフォア(Ca2+ ionophore)
受精に当り、カルシウムイオノフォア(Ca2+ ionophore)を行っています。
これは、顕微授精ではよく行われる手法です。
精子が卵子の中に入ったときに、精子が持っている物質が卵子内のカルシウムを上昇させ卵子を活性化させる仕組みなんですが、顕微授精では直接卵子に精子を入れるため、この仕組みがうまく働かないことがあるそうです。
それを防ぐために、カルシウム濃度を上昇させるカルシウムイオノフォアという薬剤を使用します。
まとめ
当初は1個しか採卵できないと思っていたのに、4つできたのはうれしい誤算でしたが、結局凍結胚まで行けたのは2つでした。
前回は4つ溜まった段階で移植に進んだので、このペースならもう一度採卵すればいけますかね。
3月4月はなにかと忙しいので採卵までできるかわかりませんが、次こそは胚盤胞まで育ってほしいです。
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