不妊治療中の保育士が仕事を辞めてチェコに行く話

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不妊治療はお金も時間もかかりますが、やりたいことはあきらめたくない。

一度しかない人生、不妊治療しながらも、エンジョイしたい。

と、言うことで、保育士が働きながら、不妊治療しながら、なんとヨーロッパ旅行に行ってきました。

こちらの記事は不妊治療に関する内容がメインですが、旅行メインの記事はこちら

共働きの保育士が不妊治療をしながらヨーロッパのチェコに海外旅行に行った話
不妊治療しながら、ヨーロッパ旅行チェコのプラハに行ってきました。物価も安いし、食べ物もおいしく、見どころも多かったです。チェコ・プラハ旅行記ここからは実際にプラハに行った体験記やっぱり遠いよヨーロッパ日本を出てからプラハに着くまでにかかった

不妊治療が生活に及ぼす影響は大きい

まずは不妊治療をしながら旅行に行けるのか?

不妊治療が生活に及ぼす影響はどんなものかを見てみましょう。

ここでは、夫婦共に正職員で共働きの場合の影響を思いつく限り書いてみました。

不妊治療による負担で主なものは・・・

  • 時間的負担
  • 仕事への影響
  • 金銭的負担
  • 精神的負担

それぞれ詳しく見ていきましょう。

治療による時間的負担

不妊治療で一番負担になることは時間

治療を行っている病院自体、数が少ないですし、地方では都心まででないと治療が受けられないこともあります。

私が通っていた病院でも、スーツケースで地方から来ている人もいました。

ほんとに大変・・・

治療が始まってからも、何度も通院しなければなりません。

しかも、身体のことなので、いつ通院が必要になるのか、直前までわかりません。

こんなんじゃ、長期の旅行や仕事のスケジュールも立てづらいですよね。

職場の理解

私たちの場合、職場でも不妊治療に対する理解も得られ、検査や治療のときは仕事を休んでましたし、夫婦で休みを取ることもできていました。

しかし、一部の人からは理解が得られず、徐々に休むことも辛くなってきました。

実際に理解のある職場はどのくらいあるのでしょうか?

仕事と不妊治療の両立って悩みますよね。

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金銭的負担

一回の体外受精にかかる費用は30万円以上というところが多いです。

時間が経てば立つほど妊娠率が下がるので、早めに治療はしたいけど・・・

でも、仕事も続けたいし、今はお金が・・・って人多いと思います。

時間的にはアルバイトやパートにしたいけど、そうなると収入が減ってしまう。

ジレンマですよね。

先の見えない治療

時間、お金がとても厳しい不妊治療

さらに辛いのは終わりが見えないこと。

病気の治療や虫歯の治療であれば終わりは見えると思います。

しかし、不妊治療はいつ終わるのかわかりません。

どんだけお金をかけても、妊娠に至らなかった人たちもいます。
10年間近く治療を続けても、妊娠しない人もいます。

今は医療が進んできて、50歳でも不妊治療で妊娠した事例もあります。

『50歳以上で子供を産んだ人は、1年に「62人」いる』

だからと言って、30歳から50歳まで不妊治療を続けるのか?

終わりが見えない治療の精神的不安はすごいです。

不妊治療中でも海外旅行を諦めない

不妊治療の負担はとてもすごいですが、それによって自分の人生を諦めたくはありません。

キャリアも趣味も、あきらめることは無いんです。

そう考え、絶賛不妊治療中でもヨーロッパ旅行へ行ってきました。

ヨーロッパ旅行の計画

海外旅行には数年おきに行っているのですが、今回は仕事を退職した後だったのでまとまった時間が取れることになり、近場のアジア以外に行くことにしました。

まず考えたのが、今しか行けないところ

設備が整っているアメリカは、子どもができてからでも行けそうなので除外

アフリカも行ってみたいですが、ちょっと遠すぎ・・・

そして決まったのが、憧れのヨーロッパ

メジャーどころは新婚旅行でも行っていたので、中欧のチェコに決定

出発の2週間前まで治療のスケジュールをチェックしていたため、一番安いプランはなくなっちゃいましたが、それでも連休に比べて4分の1くらいの格安価格で予約できました。

予約後も本当に不妊治療中に旅行に行けるのか、治療で通院する度に不安ですが、なんとかなるのか?

不妊治療と海外旅行のスケジュール調整

体外受精中の旅行なので、採卵や移植などの日程変更ができない治療や、病院に通っていない時期でも注射や膣座薬があります。

しかし、すでに数回の体外受精でなんとなく来月のスケジュールが予想できるようになっていたのでお医者さんと相談して、うまく調整しました。

体外受精で外せないスケジュールは次のものだと思います。

  • 採卵前通院
    ⇒採卵前2,3日くらいに採卵日を決定するための通院
  • 採卵
    ⇒もっとも重要な通院で、妻は通院必須
  • 移植
    ⇒3日目で戻すか、5日目で戻すか、もどさず凍結という方法も
  • 移植後通院
    ⇒移植後14日後に妊娠判定をするための通院

すでに自宅で自己注射ができるようになっていたので、絶対に外せないスケジュールはこの4つくらいで、日数としては排卵前通院→採卵→移植までが7日間くらいです。

ですので、採卵前通院の前に行くか、移植後から妊娠判定までの2週間の間なら、割りと長期で予定が取れることになります。

特に、移植後は基本的に通院は無いので、旅行に行くならそこがいいタイミングかも

しかし、移植後にあまり激しく運動するのは良くないし、お酒も飲めない。

迷いましたが結局、移植後の期間を狙って行くことに決定

こちらの病院のHPにアゴニスト法(ショート法)とクロミッド法(ロング法)のスケジュール例が出ているので参考になりますよ。

飛行機内での注射と膣座薬

移植後から妊娠判定までの期間での旅行ということで、いろいろと投薬があります。

まず、厄介なのが注射

今回は欧州旅行ということで、ドーハまで8時間、トランジットしてドーハからチェコのプラハまで7時間というフライトスケジュール

乗り継ぎ時間もあって、トータルで片道約22時間

長い・・・

移植後の注射は自己注射なので通院は無いんですが、基本的に飛行機内には注射器は持ち込めないので、注射の時間がフライトと被ると困ります。(事前に申請すれば治療用に限り可能な場合もあるようです、持って行く人は英文の説明書きを病院に発行してもらうと安心)

注射のスケジュールは、運が良かっただけなのですが成田発の前日に注射は終わりました。

よかった

ですが、注射が終わると膣座薬が始まります。

8時間おきに入れなくてはいれないので、飛行機内でも1回入れる必要があります。

これは辛かった。

旅行中はさすがに移植中ということもありチェコ名産のビールはほんの少ししか飲めませんでしたが、とっても楽しくて、不妊治療中でも存分に旅行を楽しめました。

旅行期間中は治療のことも忘れられて、心身ともにリフレッシュ

実際のチェコ旅行の話はこちら

共働きの保育士が不妊治療をしながらヨーロッパのチェコに海外旅行に行った話
不妊治療しながら、ヨーロッパ旅行チェコのプラハに行ってきました。物価も安いし、食べ物もおいしく、見どころも多かったです。チェコ・プラハ旅行記ここからは実際にプラハに行った体験記やっぱり遠いよヨーロッパ日本を出てからプラハに着くまでにかかった

まとめ

今回、私たちの旅は出発の1週間前くらいに移植して、出発の前日に注射が終了し、旅行中は膣座薬・・・ そんな感じの治療のスケジュールでした。

不妊治療のスケジュールは身体の都合でずれることも多くて、時間的な負担も多く、プライベートや仕事で色々と我慢している人も多いと思います。

ですが、不妊治療ばかりの人生も嫌ですし、たまには不妊治療のことを忘れてリフレッシュすることも必要です。

私たちの場合は海外旅行でしたが、治療のせいであきらめずにやりたいことをやって後悔しない人生にしていきましょう。

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