こちらの記事でも書きましたが、胚移植を3月に行うべく、治療を進めていました。
そして、いよいよ移植
立川ARTレディースクリニックでは2回目の移植です。
そして人生初の胚盤胞移植
初の胚盤胞移植に踏み切った理由
今まで不妊治療を続けて4年以上が経っていますが、胚盤胞は一向にできませんでした。
ですが、タウリンやイノシトールなどを積極的に摂取したところ、人生初の胚盤胞ができたのが先日
今回の移植では、胚盤胞は取っておいて、残りの胚を移植する方向で先生と話していました。
だって、せっかくできた胚盤胞を移植してダメだったら辛すぎるから・・・
ですが、移植直前で予定変更
胚盤胞を移植することになりました。
胚盤胞移植も当然人生初です。
なぜ胚盤胞移植に踏み切ったのか、説明します。
胚盤胞を移植することにした理由
なぜ、当初は胚盤胞を取っておく予定だったのを変更したか・・・
それは、昨今話題の不妊治療の保険適用が理由です。
不妊治療の保険適用は色々と条件がありますが、基本的に採卵は回数制限はありません。
診察時の超音波検査が付きに3回などの制限はありますが、移植のように回数の制限は無いんです。(移植は全体で6回までの制限あり)
そのため、今後は採卵は比較的安価で行えることができるようになります。
そうなると、保険適用の安い治療費でとにかく採卵を行い、また胚盤胞まで育てることができる可能性が高まったからです。
せっかくできた胚盤胞ですが、胚盤胞を作るのが目的では無く、妊娠が目的ですからね。
満を持して移植となった訳です。
胚盤胞と初期胚の妊娠率の違い
胚盤胞と初期胚では胚盤胞のほうが妊娠しやすいです。
それもそのはずで、初期胚、通常、体外受精では受精後2日目も胚を移植のために凍結しますが、胚盤胞は受精後5日目です。
特に4日目から5日目への細胞分裂過程がハードルが高いので、5日目まで育つ可能性は一気に低くなります。
大体が2日目や3日目とかの成長過程で成長が止まってしますんですね。
実際に私も、20個近い受精卵を育成してきましたが、胚盤胞まで育ったのは1つだけです。
胚盤胞である時点で5日目まで育っているので、途中で成長が止まってしまうリスクは低く、妊娠率も高くなります。
銀座にある楠原ウィメンズクリニックのHPによれば、30歳代までの若齢では初期胚移植での妊娠率が 30.2%で胚盤胞移植では47.5%だったそうです。
40歳以上の高齢の症例では初期胚移植での妊娠率が12.5%、胚盤胞移植では29.5%と30歳代までよりは低下しまが、いずれにせよ初期胚移植よりも胚盤胞移植の方が妊娠率が高いことがわかりますね。
胚盤胞しか移植しない病院もある
最近の病院では体外受精では胚盤胞移植が基本になりつつあります。
私が今まで通った病院では初期胚の移植もやっていましたが、できることなら胚盤胞を移植しましょうというスタンスでした。
私があまりにも胚盤胞にならないので初期胚移植でやっていただけです。
また、病院によっては完全に胚盤胞しか移植しない病院もあるみたいですよ。
胚盤胞を移植してみた
そんな妊娠への超重要なステップである胚盤胞移植に人生初の挑戦をしてきました。
2段階移植でまずは初期胚を移植
何度か移植を経験して、それでもだめだった人は複数胚の移植となります。
立川ARTクリニックでは基本的には3回目の移植から2個の受精卵を戻します。
戻すのは凍結胚の数や種類にもよりますが、立川ARTでは2段階移植を勧めているようです。
これは、例えばまずは2日目胚を移植し、その2日後に4日目胚を戻す、というように、最終的に2個の受精卵を戻すんですが時期をずらして2個戻す方法です。
状況によっては当然、4日目胚を2個同時に戻す、とかもありえるとは思いますが・・・
私の場合は、胚盤胞が1つと2日目初期胚が5つの合計6つの受精卵が凍結されていました。
そのため、まずは5つの初期胚を解答し、そのうちの一つを戻す
そして、残りの4つはそのまま成長させ胚盤胞を目指します。
その後、5日目に胚盤胞を移植、という二段回移植を実施することになりました。
胚移植後は絶対安静も、保育士では難しい
初期胚の移植は成功
ただ、なぜか2日目なのに3分割でした。
通常は2日目だと4分割なのに、移植した胚は3分割
この辺の分割数は結構アバウトらしく、2日目では3~4分割と書かれている病院もありました。
初期胚の分割状況やグレードの評価方法、胚盤胞の種類や成長度合いなどはこちらの病院のサイトが詳しくてわかりやすかったです。
ただ、グレードは1(一番良い)
グレードは受精卵の形状から判断しているので、分割異常とは別みたいなんですね。
初期胚の移植は特に問題なくでき、移植後は入浴や激しい運動が禁止の期間です。
保育士という仕事柄、子供を抱っこしたり、子供と遊び回ったりすることが多いのですが、なるべくこういったことからは避けて、大人しく過ごしました。
自転車も振動が良くないとのことなので、しばらくは徒歩通勤
朝が早いのでしんどいですが、せっかく戻した胚が着床せずに落ちてしまったら嫌ですからね。
運命の胚盤胞移植と凍結胚の育成結果
初期胚移植から3日後
いよいよ運命の胚盤胞移植
胚盤胞移植をしても妊娠しない人は大勢いますし、私の年齢では胚盤胞移植での妊娠率はせいぜい35%程度です。
そのため、あまり期待はしていないのですが、何しろ人生初の胚盤胞移植
やれるだけのことはやりたいと思っています。
病院へ行き、移植自体は初期胚と一緒ですぐに終わります。
麻酔も無しで痛みも少しですので採卵みたいに大変じゃありません。
ただ、膀胱に尿を溜める必要があるので、それだけが少し大変
この日は待ち時間もほとんど無く、予定通りに治療も終わりました。
胚盤胞はまん丸なんですね、初めて見ました。
そして移植後の待機時間中に培養士が来て、育てていた4つの卵の状況を教えてくれました。
なんとすべて胚盤胞には到達せずに成長が止まってしまったそうです。
そんな馬鹿な・・・
一年間頑張って貯卵してきた受精卵が全滅とは絶望的です。
今回移植した胚盤胞と同時期に採卵した受精卵もあったので、少しは期待していたのですが、まさかすべて全滅とは・・・
この分だと3日前に移植した初期胚も途中で分割が止まってしまっている可能性は高そうですね。
培養士の話だと、もう少し様子は見てくれるみたいですが、希望は少なそうです。
まとめ
なにはともあれ人生初の胚盤胞移植は成功しました。
解凍時に壊れてしまう胚もあるので、移植できただけでも良かったです。
残りの初期胚は相変わらず胚盤胞に育たなかったので、やはり胚盤胞になりにくい病気なんでしょうか?
あまりそういった情報は無いのですが、そいうタイプの染色体異常とか?
まずはなるべく安静に過ごして、移植の結果を待ちたいと思います。
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